西村幹事長は、当事者が直面する諸課題について具体的な体験話を聞き、「社会における誤解を解き、正しい理解を広めるためのパンフレットなどは、行政がもっと作成・普及の支援をしていくべき」と語りました。また同性カップルで子どもを育てている世界中の家族の写真展をみて、「時代は確実に変わっている」と述べ、社会における意識向上のために政治の場ではさらに力を入れるべきとの考えを示しました。

昨年芥川賞を受賞した台湾出身の李琴峰さんと。性的マイノリティーや日本に暮らす外国人が登場する小説を発表し続けている
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筑波大学のブースでは、多目的トイレの話をかなり詳細に聞きました。構造物としてのトイレを作れば解決する問題ではなく、「誰の目にでも触れるところに入口を作らない」「異性の介護者も一緒に入れるように配慮するのが必要」「多目的トイレを使える人がLGBTRだと学校に認められた人だけとするのも違う」などの説明も聞き、「答えは単純ではない。使う人のニーズをしっかりヒアリングするとともに、周囲の人の意識も高めていくことが重要」と西村幹事長は述べました。