「学生の声、ニーズをもっと聞いて」意見交換会

「当事者の願い」として、学生寮、夜間中学、ヤングケアラー、フリースクールの課題について参加者がそれぞれ発言。金沢大学の学生で「石川に夜間中学を作る会」のメンバーの木下さんは、夜間中学について経済的支援や、広く周知してもらえるよう後押しを求めるとともに、「本当に若者の声、ニーズを聞いているのか疑問。不登校は本当にダメなのか。もっといろいろな学び方があっていいのではないか」と提起。多くの人の声を聞いてほしいと述べました。

 夜間中学やフリースクール、発達障害の子どもたちのための放課後等デイサービスなど広く携わっている南手さんは、フリースクールに通う子どもを持つ家庭への財政支援や、通信制高校に対する理解の促進の必要性に言及。「『もっと個性を認め合う社会に』と思うが、四半世紀こういうことをやっていると国や行政にそんなに期待していない。民間でできることをやってきた。ただ、国を挙げてみんなでそういう方向に向かっていけると世の中がもっと良くなるかなと思っている」と期待を寄せました。

 親のケアラーを経験したという、石川工業高等専門学校生の北村さんは、ヤングケアラー支援に関し提案。教員は実態を把握しても個人情報保護の観点からそれを外部に伝えるのが難しい状況にあるとして、学校現場から教育委員会への報告や、当該家庭への介入を可能にする法整備、また支援が必要なヤングケアラーの定義付けが要るとも述べました。

 金沢大学の学生で、泉学寮廃寮反対運動代表者の冨樫さんは、「本来国立大学における学生寮は、教育の機会均等の原則に則り経済的に困窮している学生たちが安心して学校に通うことができるために必要な施設だが、全国的に減少の傾向にある。大学側は廃寮の理由として、老朽化や採算性の問題に加え、民業への圧迫、周辺の不動産業への配慮を挙げている。学生よりも民間に配慮していることを如実に表すもので、教育の機会を保障していく体制を築くためには国としてお金を出してもらいたい。大学側の対応は冷たく、政治の力をお借りしたい。教育行政を含め、学生の声をもっと声を聞いてもらいたい」などと訴えました。

 フリートークでは、シングルマザーの小松さんが「叶えたい夢を娘は持っている。応援できる世の中であってほしい」と切望、金沢大学の教授は、廃寮が教授会にも諮らず大学当局により強引に進められたと話し、勉強の時間を確保するためにも、自治を育む意味でも学生寮の意義を強調、金沢大学白梅寮卒寮生で署名活動に参加している高木さんは「なぜ教育にお金をかけるべきか。それは日本のため。日本の未来のことを考えたら人材を育てるのが一番」だと述べました。

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