山井和則は意見交換の冒頭、「旧統一教会の解散請求を断念したという事実はあるのか」「資料が整い次第、速やかに解散請求をしていただきたい」と求めました。文化庁は「解散請求を行わないということを決定したという事実はございません」「今後、事実が積み上がり解散請求に値することになれば、請求していくことは、従来から申し上げていますが、その姿勢は変わっておりません」と述べました。

20230512_163855_re_rez.JPG
デビルさん

 デビルさん(仮名)はオンラインで参加。親が献金などを行い被害額は簡単に見積もっても1億円前後と説明。今回の合同結婚式と「天苑宮」を見て思ったのは「信者の母を通した搾取と献金の肩がわりをするために、祖母、父、私が借金を返すためだけの人生だった」「生きているのが馬鹿らしくなった」ことだと述べました。さらに、安倍晋三元総理の銃撃事件の後、「韓鶴子総裁は被害者の問題を知りながら、総裁として指示したのは、日本の「伝道の10倍化」と天苑宮(建設のため)の献金だった」と述べ、「日本の元信者に興味がなく、被害者のことをなんとも思っていないことを再確認した」と話しました。

 さらにデビルさんは、教団関連のUPF(天宙平和連合)主催するピースサミットで毎回日本が宗教弾圧しているという主張を繰り返していると指摘。間違った情報が世界の要人たちを通して発信され、世界から日本に圧力をかけてくるのではないかと危機感を示しました。

 また、ネット上では被害者に対して誹謗中傷と攻撃が激しく行われており、現役信者が一般人の振りをしてネット上で工作している、「母も一般人を装いネットで工作をしている」と述べ、「教会は悪くないとキャンペーンをしている」「誹謗中傷されるので、多くの被害者は話をしなくなっている。逆に現役信者や2世のYouTuberが発信しており、擁護派の声が大きくなっている」と指摘しました。

20230512_172810_03_re_rez.JPG
夏野ななさん

 夏野ななさん(仮名)は、エホバの証人が3月31日の厚生労働省(現こども家庭庁)からなされた要請を受け、5月10日に国内の全信者に向けた通知を行った旨を公表したことを受け、「これまでに例を見ないこと」であり政府関係者の尽力によるものだとして感謝の意を表し、解決に向け国会の場で議論したことにお礼を述べました。その上で、今回の内容は「非常に残念なもの」「一見協力的に見えるが」と指摘。政府関係者に「引き続きこの問題についての積極的な議論をしていただきたい」と訴えました。

20230512_165337_01_re_rez.JPG
阿部真広さん

 阿部真広さん(仮名)さんは、エホバの証人の公表内容について夏野さんと同様に(1)身体的虐待行為であるムチについて触れていない(2)輸血拒否について教義として存続させる方針を示している(3)子どもに対する忌避の問題が明確に解決されていない――と主張。今後の改善に向け、教団や被害者に対しての実態調査、フォローアップの継続を求めました。

20230512_170105_01_re_rez.JPG
田中広太郎弁護士

 エホバの証人問題支援弁護団でもある田中弁護士は、今回の公表を受け、「今後は、ムチがなされないものと期待できる」、一方で過去については「追及は緩めてはならない」「過去の謝罪を求めることに力をいれていきたい」と述べました。また、厚労省の「宗教的児童虐待Q&Aの周知」、輸血拒否問題、忌避問題についてはゼロ回答としか表現できない、「ゼロ回答どころか今後も続きますよと言っているのと同様の回答をしているようにしか読めない」と述べました。そして引き続き関心を持って問題が解決するよう強く願っていると話しました。

 また田中弁護士は、最近医療系媒体がドクターにアンケートを取った結果、輸血拒否が原因で死亡した人が驚くほど多かったと述べ、ドクター4000人強の回答で241件だと報告。日本のドクターは34万人いるとして、計算した場合、「一体何人が輸血拒否でなくなっているのか」と疑問を投げかけました。