立憲ら野党5党派、国会会期延長を衆院議長に申し入れ

 立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会保障を立て直す国民会議(衆院会派)、社会民主党の野党5党派は9日朝、大島理森議長に対し、40日間の会期延長を求める申し入れをしました。

 申し入れ後、安住淳国会対策委員長は記者団の取材に応じ、趣旨について次のように説明しました。

 本年十月四日に召集された第二百回臨時会は、本日で六十七日間の会期を終える。
 この臨時会では、経済産業大臣・法務大臣の二人の主要閣僚が自らの政治資金の問題で辞任した上、多くの大学受験生に不安を与えていると野党が強く指摘した英語民間試験の導入が延期されるなど、政府の方針変更や不祥事が相次ぎ、政権への信頼が大きく揺らぐ事態に至った。
 さらに国会終盤では、総理主催「桜を見る会」に関し、次々と国民の信頼を裏切る事態が惹起された。特に、公的行事の私物化や、安倍総理自らの公職選挙法違反及び、政治資金規正法違反の疑いが指摘された。更に、国民の共有財産である公文書が一方的に破棄され、民主主義の根幹を揺るがす大きな事態に発展した。
 これらの実態を解明すべく、野党は衆参両院で予算委員会集中審議を開会し、総理が直接説明するよう再三求めたが、安倍総理と政府・与党は一顧だにせず、国民への説明責任を放棄し会期を閉じようとしている。
 しかし、「桜を見る会」の様々な疑念は何ひとつ払拭されておらず、政治や行政への国民の不信は増幅している。このまま本日国会を閉じることは、我々国会の責務である行政監視機能を自ら放棄することになり、野党として到底容認できない。我々は「桜を見る会」の真相を究明するため、会期延長は不可欠と考え、関係委員会の開会を求めるものである。
 更に、台風災害などによる我が国の甚大な被害に対し、財政的措置など、緊急の対応を野党が強く求めたにもかかわらず、政府はその声に一切耳を傾けず、この国会を終えようとすることも断じて認められない。
 そこで、我々野党はここに、第二百回臨時会を閉会せず、更に会期を四十日間延長し、国民の期待に応える委員会の開会を継続することを求め、動議を提出する。

 さらに安住国対委員長は、「憲政史上異例なことでございますけども、野党側から40日間延長し、事実上の通年国会にし、暮れも正月もなくやはり桜を見る会に関しては審議をしたい。ここで幕を閉じることは、与党の力をあげて臭いものに蓋をすると言うか、そういう力ずくの閉会は極めて異例なことで残念だ。今日は徹底的に議院運営委員会で議論をし、会期延長の今のわれわれの考え方について国民に広く訴えるためにも委員会での質疑をしっかりしたい」と訴えました。

 また、既に与党側が否決する方針を示していることに対しては、「憲政史上類のない、例のないことでありますから、例の無いなりの対応というものを求めていきたい」と語りました。

会期延長に関する申し入れ.pdf

 

https://cdp-japan.jp/news/20191209_2410

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