岡田克也新幹事長は8月26日、同日新執行部が発足したことを受け、党本部別館で記者会見を開きました。

 岡田幹事長は冒頭、「立憲民主党を野党第1党として立て直していかなければいけないという明確な任務がある。今までの経験を生かして、メリハリをつけてしっかりとやっていきたい。来年春の統一自治体議員選挙や、次の国会などがあるが、もう少し長い目で見て立憲民主党が野党第1党としてまずしっかりと立場を固め、政権を担い得る政党として国民の皆さんに信頼していただけるように頑張ることが私の責任だと思っている」と発言。民主党時代を含めると4回目となる幹事長就任に当たって、今回引き受けた思いをあらためて問われると、「泉代表から言われ、私なりに党の現状に危機感を持っていたので、お役に立てるのであれば、しっかりと代表を支えていきたいとお返事をした。今回はもう後がない。それは党だけではなく、日本の政治にとって極めて大きな問題。また55年体制のように、自民党がずっと与党をやり続けるような時代に戻ってしまっては、日本の民主主義にとっては大きな問題。そういう意味で党を立て直すだけではなくて、日本の政治のためにしっかりと頑張っていきたい」と力を込めました。

 内閣の支持率が下がっているなかで立憲民主党が受け皿になれているかとの質問には、「立憲民主党は政権を目指しているが、政権を担えるかどうかは先の話。現実に一歩一歩進めていくなかで、まずは政権を争える政党にするためしっかりと立て直していきたい」と述べました。

 代表経験もある岡田幹事長として、「これだけは実現したいことは」と問われると、「私が目指してきたのは政権交代可能な政治。そのためには自民党以外にしっかりとした政党を作ることでほぼ30年間やってきたので、そこは変わらない。ぜひそれを実現したい」と述べました。

 政治と旧統一教会との関係をどう見直していくかとの問いには、自身と旧統一教会との関係(旧統一教会との関係が深いとされる「世界日報」の取材を3回受けていたこと)について、すでに8月10日に発表している経緯などを説明した上で、被害者の救済や、政治との関係など、自民党として調べる必要があるとの認識を明示。特に、現職の総理であり総裁であった安倍元総理が関与し、(2019年の)参院選挙で比例の特定候補者に旧統一教会の票を割り振ったとされることに言及し、「自民党としてどう考えているのか。これは安倍派の話ではない」と指摘。その上で、政治との関係については、「政治そのものが捻じ曲げられたかもしれないという話であり、与党野党では必ずしもなく、もっと大きな視点で、できれば与党の皆さんにも協力してもらって事実を明らかにし、おかしなところがあれば正していかなければいけない」と述べました。