憲法記念日にあたっての代表談話

憲法記念日にあたって

立憲民主党代表 枝野幸男

日本国憲法の施行から73年を迎えました。
日本国民が長い年月をかけて育み定着させてきた「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」は、これまでの平和で豊かな日本の土台となってきました。憲法記念日にあたって、立憲民主党は、日本国憲法の歩みに思いをはせ、立憲主義と日本国憲法の基本理念を守り抜くことを、改めてお約束します。

今、新型コロナウイルス感染症の蔓延で、私たちは現行憲法下で最大の危機に直面しています。緊急事態宣言が出され、社会も個々人の生活も、企業活動も一変しました。自由に仕事をすること、移動すること、学ぶこと、人と一緒に過ごすこと。平穏で自由な日常生活がどれほど価値のあるものか、誰もがかみしめています。

感染の不安を抱えながら、人々の命と生活を守るために働く皆さん、感染拡大を防ぐため、収入が大きく減る中でも家にとどまる皆さん。誰もが不安と苦しみの中で必死に生きています。今こそ、私たちは、『健康で文化的な最低限度の生活』を守るため、『すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進』する責任を果たします。

感染拡大防止のため真に必要な権限は、『公共の福祉』にかなうものとして現行憲法下でも認められます。立憲民主党は、緊急時だからこそ、立憲主義をゆるがせることなく、「基本的人権」を確保しつつ感染拡大防止という『公共の福祉』を実現し、自由で安心できる日常生活を取り戻すため、全力で努力してまいります。

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