【与野党幹事長会談】閉会中、週1回程度コロナ感染症に関する委員会を開催することで合意

福山哲郎幹事長は会期末を迎える17日昼、国会内で自民党の二階俊博幹事長と会談。両党の国会対策委員長が同席し、立憲民主党から安住淳国対委員長が国会対策委員長が参加しました(写真上は、与野党幹事長会談の様子)。
 二階幹事長から次の提案がありました。

 閉会中であっても、立法としての役割を果たすために、必要に応じて閉会中審査を行い、政府側から状況を報告する機会を設けたい。当面の間、コロナ感染症に関する委員会について、週1回3時間程度の質疑を行うこととし、具体的な運び方については国対にお任せしたいと考えている。
 また野党の強い要望にある予算委員会についても協議の上、適切な時期に開催する。

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 この提案を受け、野党幹事長・国対委員長会談を開催。この提案を受けることを確認しました。また、内閣不信任案の提出を見送ることも確認しました。

 会談後、記者団の取材に応じた福山幹事長は、「国民生活や経済を放ったらかしにするのかという思いが強かったので、閉会中に常任委員会を開催することをルール化ができたことは、不本意ながら一定の成果だ」と語りました。

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 その後、安住国対委員長は自民党の森山裕国対委員長と閉会中の委員会開催について会談しました。今回の合意内容は次のとおりです。

○毎週水曜日に衆院は委員会の開催を定例化
○次の委員会の開催
 6月24日 経済産業委員会
 7月 1日 厚生労働委員会
 7月 8日 内閣委員会
 7月15日 予算委員会の参考人質疑と西村大臣など主要閣僚を招いた質疑
 7月22日 文部科学委員会
 7月29日 農林水産委員会もしくは国土交通委員会(近くなったら協議)
※参院の委員会開催は、衆院にならい今後決めていく

 また会談では安住国対委員長から、イージス・アショアの問題や緊迫する朝鮮半島情勢への対応のため、コロナ対応の委員会とは別に安全保障委員会と予算委員会の集中審議の開催を提案。与党側でも安全保障委員会の開催については、二階幹事長を含めシビリアンコントロール上大きな問題が今回はあるのではないかとの話があり、開会に向けて日程調整。予算委員会の集中審議は、参考人質疑、主要閣僚の質疑等を踏まえ、しかるべきときに総理出席の集中審議を開催する方向で調整してことになりました。

 会談後、記者団の取材に応じた安住国対委員長がは、「戦後初のルール化。、閉会中審査は必ずしも満足なものではないですが、やっているということは非常に重要なので、これにプラスして、参院の定例日が木曜日になるかわかりませんがやることで、週のうち2日程度は委員会が開かれる」「本来であれば会期延長がベストですが、(会期延長の動議が)否決された以上、次善の策としてこうした委員会開催を野党側としては了解をした」と説明しました。

 また、衆参両院での審議に加え、政府・与野党連絡協議会の開催、さらには持続化給付金を含めた追及チーム等を週1回開催するなどして、毎日国会を動かす形を整え、事実上国会を運営していきたいと語りました。

 

https://cdp-japan.jp/news/20200617_3123

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