「野党に政権能力がないなどと二度と言わせない成果を上げた」と枝野代表 両院議員総会

立憲民主党は17日、両院議員総会を開催。今年9月に実施予定の代表選挙規則(案)が了承されました。

 冒頭、あいさつに立った枝野幸男代表は、同日150日間の第201回通常国会が閉じたことを受け、「大変不本意であり、『卑怯者、逃げるな』と何度でも言いたい思いだ。一方で前例のない、閉会中審査のルール化を勝ち取っていただいた。(衆参両院で1週間に2回程度の質疑になるだろうということに)関係議員の皆さんはもとより、引き続き総力を挙げて現場、当事者の悲痛な声を受け止めて、コロナ対策に関しては政府の足らざるところを補い、背中を押すというここまでの姿勢を、さらに強力に、集中的にやってきたい」と力を込めました。

 今国会を振り返り、議員各位のご尽力に感謝すると述べ、検察庁改正法案については、いったん廃案とし、野党が問題視していた、幹部の定年延長を定めた特例規定について修正を検討するというところまで追い込むことができ、黒川検事長が検事総長になるという違法行為を止めることできたと評価。何よりも、新型コロナウイルス対策感染症対策では、野党が政策、議員立法を先行して提案し、それを政府が早くて2週間、遅いものでは2、3カ月遅れてなぞるのが通例になっていたと、各議員の取り組みに敬意を表しました。「野党に政権能力がないなどとは二度と言わせない成果を上げた」と表明。今後、県境を越える移動が可能になることから、対策に万全を期しながら、これまで活動を制約された分も取り返せるよう、精力的に地域の声、現場の声に耳を傾けていこうと呼びかけました。

 その上で、次期衆院選挙に向けては、「残りの任期は1年と少し。政権交代を実現しなければ命が守れない。与党こそ政権担当能力がないことが明らかにできたことを堂々と訴えていく」と宣言。東京都知事選挙(18日告示、7月5日投開票)では東京都連合として立候補を予定している宇都宮けんじさん、東京都議会議員補欠選挙(26日告示、7月5日投開票)では2人の公認候補予定者、松木かりんさん(大田区選挙区)、斉藤りえさん(北区選挙区)を全力で応援していくとあらためて報告し、「新しい社会を切り拓いていくのは私たちだと自信をもって進んでいきたい」と述べました。

 総会ではその後、福山哲郎幹事長が(1)連合との関係について、18日の連合中央執行委員会で立憲民主党と国民民主党の代表、幹事長がともに招かれ、今後、将来を見据えてコロナ禍の社会のあり方についてそれぞれ議論を進めていくことを確認していること(2)社会民主党との合併協議の進捗状況について、社民党が25日の常任幹事会で一定の報告をした上で、それを踏まえて議論をしていくこと――等を報告。安住淳国会対策委員長、芝博一参院国対委員長、逢坂誠二政務調査会長からは、それぞれ今通常国会での取り組みについて報告と今後の課題等の提起がありました。長妻昭選挙対策委員長は、枝野代表から話のあった都知事選挙と都議選補選への協力のお願いと、衆院選挙での候補者擁立状況等について報告。佐々木隆博組織委員長からは党員・パートナー募集計画について、前回議論からの変更点として党費を6千円から4千円となったこと(自主的に増額することは可とする)、起算日は4月1日とし、コロナ禍においてノルマは設けないことなどの説明があり、了承されました。代表選挙規則案については、菅直人代表選挙規則検討委員長からこの間の議論の経緯とともに概要の報告があり、これを了承。今年9月に任期を迎えることから、今後代表選挙管理委員会のもと7月中旬をめどに具体的な枠組みを決めていくこととなりました。

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https://cdp-japan.jp/news/20200617_3127

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