福山哲郎幹事長は20日、常任幹事会終了後に国会内で定例の記者会見をおこないました。福山幹事長は常任幹事会についての報告のほか、(1)モンデール元駐日大使の逝去(2)ミャンマーでの日本人ジャーナリスト拘束(3)深夜まで送別会を開いた厚生労働省老健局職員の参加者の過半数がCOVID-19に感染したこと(4)緊急事態宣言の解除から1カ月ほどで再宣言が検討されていること――について発言しました。

 元米国副大統領で駐日大使も務めたモンデール氏が逝去したことに触れ、「良好な日米関係に尽力いただいたことに心から感謝し、ご冥福を祈りたい」と述べました。

 ミャンマーで日本人ジャーナリストが拘束されたことについては、「日本政府には邦人保護に万全を期すように求めたい。ミャンマー当局が即解放するように日本政府が積極的に対応するよう求めたい」と強調しました。深夜まで送別会をおこなった厚生労働省の老健局の職員23人のうち12人がCOVID-19に感染したことについて、「非常に遺憾」と述べ、「こういった状況を国民に示すことで、国民のコロナの対応に対する政府の信頼は地に落ちるとしか言いようがない」と述べました。

 また、前回の東京都への緊急事態宣言解除から1カ月ほどで再び緊急事態宣言の要請が検討されている状況について、「菅内閣の判断の誤りと言わざるを得ない」と指摘。さらに、「まん延防止等重点措置と緊急事態宣言と、さらにはステージがどうなっているか、病院のひっ迫状況がどうなっているか、どういう事態になればどういう対策を打つのか、国民から見れば全くわからない状況。軸もガイドラインもあやふやなまま、政治的思惑や恣意的に緊急事態宣言を出してきたツケが一気に来ていると思う。国民の命や生活を本当に守らない、そういう政権であると言わざるを得ない」と厳しく批判しました。

 25日投開票の参院長野補欠・広島再選挙と衆院北海道2区補欠選挙の戦い方について記者団から問われると、「勝ちきれるように最後まで全力を尽くす」と力を込めました。特に接戦とされる広島県選挙区の再選挙については「大きな争点だった『政治とカネ』の問題について、広島の皆さんに『おかしい』と声を上げてもらう。なぜ再選挙になったのか共有いただきたい。候補者も障がいを持ったお子さんを育てて頑張ってきた、明確にやりたいことを持っている候補者で、女性の政治進出を粘り強く訴えていく。後半も党の幹部を含めて広島入りを対応したい」と述べました。

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