「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで2人の力で駆け抜けよう」と・・・、そこまで言っていた安倍晋三元総理を特使派遣したらどうなのか

(1)ロシアのウクライナ侵攻の状況およびウクライナからの避難民

 ウクライナからの避難民の受け入れについては、前回3月22日に同委員会の質疑で自身が要望して以後、政府の取り組みが進んでいることに敬意と感謝の意を表明。一方で、世界にはアフガニスタンやシリアなど厳しい国の方がいるなか日本の難民行政は評判が悪いとして、「戦争や内戦で逃げて来ている状況は同じ。われわれは戦争等の避難民に対して要件を大幅に緩和する議員立法を提出している。野党も協力するので、日本の入管行政を改めてほしい」と求めましたが、岸田総理から前向きな答弁は得られませんでした。

 福山議員はまた、安倍元総理がプーチン大統領と27回の首脳会談を重ね、「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで2人の力で駆け抜けよう」とまで呼びかけたことにも触れ、安倍元総理を通じて岸田総理の考えを伝えることを考えていないのかと質問。岸田総理は、自身とプーチン大統領との会談およびそれ以外のルートでの働きかけについても、具体的に考えていないと答えました。

(2)敵基地攻撃能力

 福山議員は、「日本政府は敵基地攻撃能力を反撃能力に言い方を変えたのか」と質問。しかしながら岸田総理は、「いわゆる敵基地能力、いわゆる反撃能力、同じことを指している」などとかみ合わない答弁を続け、バイデン米大統領との日米首脳会談で表明した「防衛費の相当な増額を確保する決意」との発言の具体的な内容を福山議員が尋ねても、「国民の命や暮らしを守るために何が必要かを冷静に議論する。結論を申し上げることはできない」などと答えました。福山議員は、防衛費の増額の議論について、概算要求までに決めるのかとただしましたが、岸田総理は、年末までに決めるように議論すると述べるにとどまりました。

(3)国土交通省統計不正

 福山議員は、国交省の統計をめぐる不正に関与したとして懲戒処分を受けた同省幹部が、不正の影響を検証し是正する検討会議の事務局のメンバーとなっていた問題で、斉藤国交大臣が「報道で知った」と発言していることに言及。懲戒処分を受けた4日後に開かれた第1回会議では、斉藤大臣は会議に出席し、1人置いた横の席に座っていたとして、「知らないわけがない。『知らない』(という発言)はきつい。世の中通じない」とただしましたが、斉藤大臣は一貫して「正真正銘知らない」などと強弁しました。

(4)高校無償化

 日本維新の会の幹部がNHK『日曜討論』で、大阪では高校の授業料無償化が完全に実現していると発言したことについて、「所得制限をしているので完全ではない。虚偽の発言はまずい」と指摘。大阪以外にも46都道府県で私学への助成を上乗せしているとも述べ、「みんな苦労してやっている。大阪がやっていて完全だという発言はミスリードだ」と批判しました。

 
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